臨床実習を終えての感想

山口大学医学部6年生の臨床実習第4期の学生さんが、令和6年6月10日(月)~7月17日(水)の期間で実習を行いました。

===========================================

(救急科)

 私はここで実習ができて本当に良かったと感じています。これまでのクリクラでは味わったことのない、充実した日々でした。

 実習の前半では先生方の問診を見て学び、中盤から後半にはファーストタッチ、縫合、動脈穿刺などをさせていただき、主体的な実習を経験することができました。また、毎日先生とフィードバックの時間もあり、多くの議論を通じて振り返りもできました。

 この実習を通じて、私は3つのことを学ぶことができました。

1.患者さんの経過(物語)を鮮明にイメージできるようにする。

2.診療の型を身につける。

3.疾患ごとにどういった経過を辿っていくのかを知る。

 これら3点を学ぶことで、患者さんの経過(物語)と疾患ごとの経過が一致する疾患を鑑別にあげることができるようになるのだと感じました。私たち素人は机上でしか疾患を見たことがないので、精度高く鑑別をあげることは出来ませんでしたが、疾患ごとの経過は多くの症例を経験することで無意識的にイメージできるようになる、ということもご指導いただきました。

 6週間、河村先生、寺井先生をはじめとした研修医の先生方、看護師さん、技師さん、MSWの方々には大変お世話になりました。

===========================================

(循環器内科)

 循環器内科で6週間実習をさせていただきました。心エコー検査や心カテーテルをたくさん見学させていただきました。

 心エコー検査では実際に当てさせていただくこともでき、当て方や評価方法など、多くのことを学ぶことができました。心カテーテルでは様々なデバイスを知り、より具体的なイメージを持つことができるようになりました。

 外来や心臓リハビリの見学では、大学の実習ではあまり学ぶことができなかった、地域に根ざした病院での診療の様子について学ぶことができました。

 循環器内科の先生方をはじめとし、研修医の先生方、病院スタッフの方々に大変お世話になりました。6週間ありがとうございました。

===========================================

(外科)

 外科で6週間実習をさせていただきました。多くの手術に入ることができ、一般診療で大切になるcommonな疾患から珍しい疾患まで様々な症例に携わることができ、とても充実した実習となりました。

 手術では清潔野に入り先生方の姿を間近で拝見することができ、術式や解剖についてもご教示いただき、大変勉強になりました。手術中も手伝わせていただいたり、縫合を学び実践したりすることもでき、知識だけでなく手を動かして手技も学ぶことができました。病棟では多くの患者様と関わることができ、日々の診察の様子を見学し、手術前・手術後に気をつけることなどを学ばせていただきました。

 研修医の先生方も研修医室で縫合や薬の適切な選択、画像所見の見方などを教えてくださりとても勉強になりました。先生方のおかげで研修医室でも居心地がよく、楽しい6週間になりました。

 実習期間中ご指導してくださった小野田先生、研修医の藤本先生、手術に関わらせてくださった外科の先生方、研修医の先生方、コメディカルの皆様方、誠にありがとうございました。

===========================================

(小児科)

 市中病院の小児科の雰囲気を知ることができて良かった。

 小児の感染症や喘息など、大学では診ることのできないcommon diseaseを学ぶことができ、良い経験となった。

 また、病院の雰囲気も良く、研修医の方をはじめとしたスタッフの方々が優しく対応してくださり、とても良い研修となった。

===========================================

当院では、随時病院見学を実施しておりますので、お気軽にご連絡ください。